テレワーク40代の睡眠をスマートウォッチで可視化|パフォーマンス改善の実践記録

セルフケア

テレワークが増えてから「なんとなく疲れている」が続いていませんか?経営管理15年・40代のわたしが、スマートウォッチで睡眠データを可視化し、仕事のパフォーマンスを改善した方法を紹介します。

この記事のポイント:

  • テレワーク×睡眠不足の悪循環の正体
  • 深い睡眠・HRV・睡眠スコアの見方
  • 生活リズム調整で睡眠の質を上げた実例
  • 経営管理視点での「睡眠のROI」

それでは早速見ていきましょう。

テレワーク40代の睡眠問題

通勤がなくなって、かえって眠れなくなった

在宅勤務が始まった当初、「通勤時間がなくなるから、もっと寝られる」と思っていました。

でも現実は逆でした。

  • 朝起きる時間がバラバラになった
  • 運動量が激減して、夜に眠気が来ない
  • 仕事とプライベートの境界があいまいになり、夜遅くまでPC作業をしてしまう

結果、「ベッドにいる時間は増えたのに、睡眠の質は下がった」という状態に陥りました。

午後の集中力低下がひどい

経営管理の仕事では、数字の確認や判断業務が多く、集中力が命です。

でも、睡眠の質が悪い日は、午後のミーティングで頭が回らない。資料の確認漏れが増える。16時を過ぎると「早く仕事を終わらせたい」という気持ちだけで、質の低いアウトプットになってしまう。

「このままではまずい」と思い、睡眠計測スマートウォッチを導入しました。


スマートウォッチで「見える化」して気づいたこと

気づき①:深い睡眠が全然取れていなかった

計測を始めて最初に驚いたのは、「深い睡眠」の割合の低さでした。

理想は睡眠全体の15〜20%とされていますが、わたしの場合は10%前後。これでは体が回復しないはずです。

原因を探ったところ、就寝前のスマホ使用遅い夕食が主な原因でした。

気づき②:入眠に30分以上かかっていた

自分では「ベッドに入ったらすぐ寝ている」と思っていましたが、データを見ると入眠まで平均32分かかっていました。

これは、寝る直前までPCで仕事をしていたことが原因でした。ブルーライトで脳が覚醒状態のまま、ベッドに入っていたのです。

気づき③:睡眠時間と翌日のパフォーマンスに明確な相関があった

1ヶ月分のデータを振り返ると、深い睡眠が20%以上の日は、翌日の午後も集中力が続くという傾向が見えてきました。

逆に、深い睡眠が10%以下の日は、午後のミーティングで頭が回らず、発言ミスや確認漏れが増えていました。

データで「自分のパフォーマンスと睡眠の関係」が見えるようになったのは、大きな収穫でした。


睡眠データを仕事のパフォーマンス改善に活かす

改善ポイント具体的な対策期待効果難易度
スマホカットオフ就寝1時間前からスマホ・PCを見ない入眠時間短縮★★☆
夕食時間の前倒し21時以降は食べない深い睡眠の増加★★☆
朝の光を浴びる起床後15分以内に窓際へ体内時計リセット★☆☆
パワーナップ13〜14時に15分の仮眠午後の集中力向上★☆☆
運動習慣週2〜3回、30分の軽い運動夜の入眠促進★★☆
寝室環境温度18〜22度、暗く静かに睡眠の質向上★☆☆
起床時間固定休日も平日と同じ時間に起きる生活リズム安定★★★

改善①:スマホのカットオフタイム設定

就寝1時間前からスマホ・PCを見ないルールを設けました。

最初は物足りなさを感じましたが、入眠時間が32分→12分に短縮。実質睡眠時間が20分増えました。

具体的な運用:

  • 22時にスマホをリビングに置く(寝室に持ち込まない)
  • 22時以降の仕事メールは翌朝に回す
  • どうしても見たいときは、ブルーライトカットメガネを使用

改善②:夕食時間の前倒し

残業で遅くなる日も、21時以降は食べないルールに変更。

スマートウォッチのデータで、遅い夕食の日は心拍数が下がりにくく、深い睡眠が減ることが確認できました。

具体的な運用:

  • 18時〜19時に夕食を取る(在宅勤務なら可能)
  • どうしても遅くなる場合は、軽めの食事(おにぎり+味噌汁程度)に
  • 寝る3時間前には食事を終える

改善③:朝の光を浴びる習慣

テレワークで外出機会が減り、朝日を浴びる習慣がなくなっていました。

これが体内時計の乱れにつながり、夜の入眠を妨げていることがわかりました。

具体的な運用:

  • 起床後15分以内に窓際で光を浴びる
  • 天気の良い日は、朝食前に5分だけ外に出る
  • 曇りの日でも、カーテンを開けて室内を明るくする

改善④:「眠気のピーク」を把握して昼寝を活用

スマートウォッチで1日の活動量と心拍数を追うと、13時〜14時に眠気のピークが来ることがわかりました。

この時間帯に**15分のパワーナップ(短時間仮眠)**を取り入れたところ、午後の集中力が大幅に改善しました。

具体的な運用:

  • 13時〜14時の間に、椅子に座ったまま15分の仮眠
  • アラームは15分後に設定(30分以上は逆効果)
  • 仮眠前にコーヒーを飲む(カフェインが効き始める頃に起きられる)

経営管理視点で「睡眠のROI」を考える

睡眠を「経費」ではなく「投資」として捉え直す

経営管理の仕事をしていると、どうしても「投資対効果」という視点で物事を見てしまいます。

多くのビジネスパーソンは、睡眠時間を「削れるコスト」として扱いがちです。でも、経営管理15年の経験から言えば、**睡眠は「削減すべき経費」ではなく「リターンを生む投資」**です。

睡眠改善によるROI試算

わたしがスマートウォッチを導入して3ヶ月。実感した「睡眠投資のROI」は以下の通りです。

定量的な変化:

  • 深い睡眠の割合:10%→22%に改善
  • 午後の集中力持続時間:2時間→3.5時間に延長
  • 月次レポートの作成時間:平均6時間→4.5時間に短縮

時間価値に換算:

1日あたりの効率改善時間=1.5時間1日あたりの効率改善時間=1.5時間

時給換算(年収700万円÷2000時間)=3,500円時給換算(年収700万円÷2000時間)=3,500円

1日あたりの価値創出=1.5×3,500=5,250円1日あたりの価値創出=1.5×3,500=5,250円

スマートウォッチ投資額=12,000円スマートウォッチ投資額=12,000円

投資回収期間=12,000÷5,250=約2.3日投資回収期間=12,000÷5,250=約2.3日

もちろんこれは理論値ですが、数日で投資を回収できるという感覚は、経営管理者として納得感があります。

「測定できないものは改善できない」

経営管理の基本は「測定できないものは改善できない」です。これは睡眠にも当てはまります。

スマートウォッチを導入する前、わたしは「だいたい6時間くらい寝ている」と思っていました。でも実際に計測してみると、ベッドにいる時間は6時間でも、実際の睡眠時間は5時間15分程度。入眠に30分以上かかっていたのです。

この「認識と現実のギャップ」を数値で突きつけられたことが、行動変容の第一歩でした。

まとめ:睡眠を「見える化」して、仕事のパフォーマンスを上げる

テレワーク時代、睡眠の質は自動的には上がりません。むしろ、生活リズムの乱れで悪化するリスクがあります。

この記事のポイント:

  • テレワークで睡眠の質が下がる原因:運動不足、生活リズムの乱れ、仕事とプライベートの境界あいまい化
  • スマートウォッチで計測して気づいたこと:深い睡眠不足、入眠時間の長さ、パフォーマンスとの相関
  • 改善策①:就寝1時間前からスマホ・PCを見ない
  • 改善策②:夕食は21時までに終える
  • 改善策③:朝の光を浴びて体内時計をリセット
  • 改善策④:13〜14時に15分のパワーナップ
  • 経営管理視点:睡眠は「コスト」ではなく「投資」、ROIは数日で回収可能
  • 40代管理職にとって、睡眠の質=マネジメントの質

まずは「計測する」ことから始めてみましょう。

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